傍流雑記帳

「本流」をはずれたら、気づいたことがたくさんあった。

マンボウなんかにごまかされないよ

もう数週間も前だろうか、いつものように昼過ぎにノソノソと起きて、テレビをつけたら、ワイドショーのMCが嬉々として「マンボウ」なる言葉を連発していて、「なんのこっちゃ」と思ったら、まん延防止等重点措置というのが出来たらしい。

今では、だいぶ多くの自治体に適用されているようで、内容は相変わらず飲食店を対象とした項目が多い。よく話題になるのが時短営業に関するもので、私が住むJR中央沿線でも「三鷹駅の北口(武蔵野市)は同措置の対象なので午後8時までしか営業できないが、南口(三鷹市)は対象外で9時までOKなので、お客がそっちに流れてしまって不公平じゃない?」といった声がでているらしい。

確かに自治体ごとの線引きというのもおかしいが、そもそも業態にかかわらず営業時間を一律1時間短くすることにどの程度の感染防止効果があるのか、まったく科学的根拠が示されていないのも、どうかと思う。(個人的には意味がないと思っている)

その一方で、大きな感染リスクになり得るオリンピックは、なにがなんでも強行するそうで、もうわけがわからん。

さらに言えば、感染防止策として、もっとも効果があると思われるワクチン接種が、日本ではどうしてこんなに遅れているのか。いくら落ちぶれたとはいえ、一応、まだ先進国の一員なのに、4月5日現在、日本の接種率は0.76%で、70の国・地域のなかでは、チェニジア、ジンバブエに続く60位だそうだ。いろいろと事情はあるのだろうが、少なくとも政府は状況や見通しをきちんと説明すべきだと思う。しかし、マスコミ報道の中に、そういう声が全く出てこないのはなぜだろう。

思うに、「マンボウ」は、オリンピックのリスクや、ワクチン接種における政府、行政の不手際から国民の目をそらし、「対策やっています」というアリバイを作るための謀略で、忖度しまくりのマスコミはそれに異を唱えることが出来ない(もしくは自ら考えることが出来ない)というのが実情ではないだろうか。諸悪の根源のように言われてスケープゴートにされている飲食業の人たちは本当に気の毒だ。

というわけで、少なくとも私は「マンボウ」なんかにごまかされないぞ!と思っているのである。